こんにちは!
ChouChouの中川です😊
本日も前回に続いててんかんについてお話させていただきます。

【生活上の注意点】
1)誘発因子と助長因子てんかん発作の80%は偶発的に、20%は誘発されて、1%は反射的に起こることが知られています。ある刺激や出来事によって発作が起きる場合、その刺激や出来事を発作の誘発因子といいます。

一方、発作が起こりやすくなる状況を発作の助長因子といいます。

主に精神的緊張、意識の変化、睡眠不足、発熱などが助長因子になることが多く、生活を改善したり、原因をなくすことが、発作を治療する上で重要です。

≪入浴≫

入浴時の発作は大変危険です。

次のような工夫をしてみましょう。

お風呂に入るときの工夫

誰かと一緒に入る
風呂場に鍵をかけない
お湯の量を少なくする
シャワーだけにする
転倒してもけがをしないようにマットを敷く
時々声がけをして返事をさせ、声を確認する
もし浴槽内で発作が起こったら…

まず、お湯から顔をあげて息がしやすいようにします。難しいようなら栓を抜いてお湯を落とします。そして、意識が回復するのを待ち、ゆっくりお風呂から引き上げましょう。

≪テレビ・ゲーム≫

てんかん発作は、光刺激により起こりやすくなることがあります。光刺激で発作を起こしたことがあれば、光刺激の強いテレビや ゲームは望ましくありません。

どうしてもゲームが止められない場合は、明るい部屋で、画面から離れて、長時間のプレイは避けるようにしましょう。

2)てんかんを持つ子どもの育て方

特別な育て方はありません。
いきなり倒れる発作などがある場合にはケガをしないような工夫が必要ですが、一般的には発作ばかりに目を奪われない育て方が大切です。

子育てとてんかん治療を同時に行うことになりますが、てんかん治療や発作抑制を最優先すると、子どもの発達への視点がおろそかになります。

子どもは日々成長するため、その年齢に応じた育て方が必要です。
てんかん発作に注意しながらも、過保護にはせず、てんかんのない子どもと同じように育てていくことが大切です。

3)幼稚園や学校生活での注意点

幼稚園・保育園や学校での生活に関しては、毎日の生活を規則正しく、早寝・早起きの生活リズムを守っていると発作は起こりにくいとされています。

学校では、春の担任交代やクラス替えの時期、運動会前や学習発表会、試験の前後など、緊張や疲れが出る時期には注意が必要です。

あらかじめ、担任教師や養護教諭と相談しておき、てんかん発作が起こった場合の対処などについて備えておくことが大切です。

【主な合併症】

てんかんには精神的な合併症を伴うことがあります。通常は、適切な治療をすることで、新たに合併症を起こすことは少ないと考えられています。ここでは、特に小児に問題となる合併症を説明します。

1)発達障害

てんかんと発達障害が合併する場合、多くは知的障害を伴っています。

2)重症心身障害

重度の身体障害と重度の知的障害を併せ持つ重症心身障害はおよそ30~60%、てんかんを合併し、ほぼ寝たきり状態の重度障害者はおよそ80%とされています。

3)認知機能障害

認知機能とは、いろいろな情報を知覚・判断・記憶する情報処理の機能のことで、対人関係を築くこと、計算をすること、計画を立てること、文章を理解すること、ものを考えることなどに関係してきます。

特に小児期は認知機能の基礎的な機能が急速に発達するので、この時期に発作が頻繁に起こると認知機能の発達に影響する可能性があります。

また、脳の外傷などによりてんかんが発病した場合には、てんかんとは関係なく、脳の傷が認知機能障害を起こすこともあります。

さらに、抗てんかん薬が眠気などを起こし、昼間に十分な活動ができないことで、脳の発達に影響する場合もあります。

生活の上で気になることがあれば、早めに主治医に相談して対処することで、認知機能の発達に悪い影響を与えないことが大切です。
正しい認識をし、一人ひとりに合ったサポートをしていきたいと思います。

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