こんにちはー!
ChouChouの中川です😊
今回は強度行動障害の第2回目です。

強度行動障害のある方の具体的な行動とは?

・ひどい自傷行為:肉が見えたり、頭部が変形に至るような叩き方や爪をはぐなど。

・強い他傷:咬傷行動、蹴打行為、打撃行動、毛髪把持行動、頭突き行為など、他者に物理的損傷を引き起こす恐れのある攻撃的行動。

・激しいこだわり:強く指示しても服を脱ぐなど、外出を拒む行為や遠くに戻り取りに行くなど、止めても止めきれない行動。

・激しい物壊し:ガラス、家具、ドア、茶碗、椅子、眼鏡などをこわし、服を破るなど、結果として本人やまわりに危害を及ぼす行動。

・睡眠の大きな乱れ:昼夜が逆転している、ベッドにいられず他者や物に危害を加えるなど。

・食事関係の強い障害:テーブルごとひっくり返す、食器を投げる、椅子に座っていられず、他者と一緒に食事できない。便や釘・石などを食べ異常をきたす偏食など。

・排泄関係の強い障害:糞便を手指で操作・投擲したり、壁面への塗布行動を行う。また、強迫的に排尿・排便行為を反復するなどの行動。

強度行動障害における行動表現は、個人ごとに特異性が高く、発症時期も一様ではありません。

多くの場合、思春期以降にこだわりや自傷行為、他害行為、破壊行為といった問題行動が激化し、社会生活への移行期である高等教育機関への進学を機に、行動の頻度や強度が低下するケースも報告されています。

強度行動障害の原因

強度行動障害は、障害特性と環境のミスマッチにより、興味関心の限定やこだわり、感覚の過敏性が原因で、人や場に対する嫌悪感や不信感を高めることがあります。生まれつきのものではなく、子どもの特性と周囲の環境との調和が大きく関与します。特に知的障害やASD(自閉症スペクトラム)がある人に多く見られますが、重さだけでなく、特性と環境によっては軽度の知的障害や発達障害でも発生することがあります。

強度行動障害は本人の困りごとのサインであり、特性や周囲の環境を理解し、行動の原因を把握することが重要です。

強度行動障害の背景となる特性

強度行動障害は、一般的に知的障害や自閉スペクトラム症(ASD)と関連があるとされており、知的障害や自閉症によく見られる以下の特性が強度行動障害につながってきます。

コミュニケーションの苦手さ

知的障害やASDがある人は、情報の理解が難しく独自のコミュニケーション手段を持っています。不安や不快感を上手く伝えられないことが、環境への嫌悪感や不信感を引き起こし、強度行動障害につながる可能性があります。

こだわりが強く余暇が乏しい

発達障害の人はこだわりが強く、興味が限定されることがあります。これにより、他の活動が制限され、暇つぶしに困ることがあり、自傷行動が生じる可能性があります。

衝動性のコントロールが苦手

衝動性を抑えることが難しい場合、行動の停止や感情の制御が苦手であり、感情的な行動が発生することがあります。

感覚の特性

感覚の過敏さや鈍さといった異常は、視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚といった五感だけでなく、体のバランスや動きを感じる前庭感覚にも現れることがあります。前庭感覚の異常は、めまいやふらつき、平衡感覚の低下などを引き起こす可能性があります。

また、他の特性としては衝動性が挙げられ、感情のコントロールが難しい場合があります。これにより、突発的な飛び出しや奇声をあげるなどの癇癪が発生することがあります。

社会性の特性

社会性の特性として、他者との関わりにおいて「他者への関心が希薄である」や「他者の意図を理解しにくい」といった特徴が見られます。同時に、「周囲で起こっていることへの興味が薄い」や「周囲から期待されていることを理解しにくい」といった状況の把握が難しいという特性も存在します。

強度行動障害についての知識を深め、当事者に寄り添った支援をしていくことが大切です。次回は強度行動障害の判定基準などについてお話したいと思います。

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